知らないと損をする!リフォーム費用を節約するための業者の選び方
家のリフォーム費用は、同じ内容でも見積りをとってみると業者によって金額が異なることをご存じですか?
なんと業者によっては、倍以上の金額差になることもあります。
私は建築関係の仕事を13年間しており、さまざまな業者と仕事をしてきました。
この記事を読むことで、リフォーム費用は依頼する業者によって大きく変わる理由を知ることができ、業者選びと依頼方法によって、大きな節約が可能になります。
・リフォーム費用が業者によって大きく異なる理由
・業者の選び方と依頼方法
リフォーム費用が異なる理由
リフォーム費用が業者によって大きく異なる理由は、利益率が違うから。
利益率 = 粗利益 ÷工事価格 × 100
粗利益= 工事価格-工事原価
工事価格とは、業者に支払う税抜き価格
工事原価とは、材料費、労務費、経費など
業者の利益率は10〜40%と幅が広いよ
リフォーム業者の種類と利益率
まず業者は大きく3種類あります。「職人さんの個人店」「工事店(工務店や塗装店など)」「リフォーム営業会社」です。
みなさんがよく広告などで目にするのはリフォーム営業会社です。
それぞれの業者の特徴を表にまとめました。
項目 | 職人さんの個人店 | 工事店 (工務店・塗装店など) | リフォーム営業会社 |
リフォーム費用 | 安い | 普通 | 高い |
利益率 | 10% | 15〜20% | 30〜40% |
営業力 | 弱い | 普通 | 強い |
施工者 | 自社 | 自社や下請け業社 | 下請け業社 |
リフォーム営業会社は施工者との間に仲介役が入るので、費用が高くなるよ
リフォーム業者の種類と特徴
① 職人さんの個人店
豊富な経験と技術を持つ職人が直接施工を担当するため、中間マージンが発生せず、比較的費用を抑えられます。しかし、営業力や事務処理能力は個人店によって差があるため、事前にしっかり確認することが重要です。
② 工事店(工務店・塗装店など)
複数の職人を抱える業者で、幅広いリフォームに対応できます。個人店よりも規模が大きいため、安定した品質とアフターサービスが期待できますが、その分費用は個人店より高くなる傾向があります。
③ リフォーム営業会社
実際の施工は下請け業者に委託するので、営業会社は仲介役となります。営業力に強みを持ち、様々なリフォームプランを提案できますが、中間マージンが発生するため、費用は高くなります。
リフォーム業者による利益率
それぞれの業者の利益率の相場は、以下のとおりです。
① 職人さんの個人店:10%程度
② 工事店(工務店や塗装店など): 15〜20%程度
③ リフォーム営業会社: 30~40%程度
①個人店 110万円(工事原価100万円+利益10万円)
②工事店 120万円(工事原価100万円+利益20万円)
③リフォーム営業会社 140万円(工事原価100万円+利益40万円)
業者選びと依頼方法
複数の業者から見積りを取る
気になるリフォーム業者が見つかったら、見積りをとりましょう。
業者の見積りは2社以上取ることで、高い金額の工事を避けることができます。
・事前に他社にも見積り依頼していることを伝えておくこと。(自社に任せてもらえると思い込ませないため。競争意識を働かせるため。)
・見積りは無料なのか確認。(担当者の時間を拘束するため、見積りするだけでも費用を請求する業者もいます。)
・現地を確認して見積りする業者か。(現地を確認せず見積りをされると、希望と異なる工事をされる恐れがあります。)
希望するリフォーム内容を具体的に伝える
不明な点は遠慮なく質問しましょう。
予算を聞かれた場合、10〜20%ほど割り引いた金額を伝えましょう。
理由はリフォームは追加工事が発生することが多いため。なぜ追加工事が多いのかというと、床下や壁の中などえないところは、工事で剥ぐって不具合が分かる場合ががあるから。
見積内容が項目ごとに明確に記載されているか
見積書の工事内容の項目が極端に少ない、単位が「一式」の項目が多いとどんぶり勘定のケースが多い。
⭕️良い見積書例
項目、数量、単価の明細がしっかり記載されているよ
❌悪い見積書
単位が一式だけだと、内容や規模が分からないね
まとめ
リフォーム費用は、業者選びと依頼方法によって大きく変わります。
一般にリフォーム費用を安く抑えたいのであれば、個人店や工事店に直接依頼することです。
そして必ず複数社から見積りを取り、自分の納得できる業者を選びましょう。